ある日の記録



 今日は、プレーリーダーとして、子どもと関わっていたある日の記録を書きます。

【プレーパークにて】

遠くの方から「ゆうちゃぁぁぁ~ん!!」と駆けてきて、もらったのは…
「はいっ!超お子さまセット!!」

 お子さまセットに超がつくなんて!
泥んこお料理大好きなあの子からは、今日は「うどん」も、「ぼたもち」も貰っちゃった(* ̄∇ ̄*)


 ここ数ヵ月、その子はプレパに来ると、泥の料理をずっと作ってる。
好きな時期に、好きなことを、好きなだけやる。
そんな時期は私もたくさんもらって、たくさん食べて肥えていく(笑)


私がお汁をすすると、その子もお口をすすってる。(笑)おんなじ、だね!


 台風の後は落ち葉がたーくさん落ちてるから、これでもかと、集めてみた。
集めるのが楽しいから、くっついてくる子もいる。
そして途中から「貸して、おれがやる 」



 落ち葉集めは「お手伝い」じゃなくて、一緒に遊んでるの。
だから一緒にやること 全部がおもしろくて、同じペースで同じものを感じられるんだ。途中で変わっちゃっても、一緒にやったことだからお互いに気持ちが分かる。



「もっともーっと集めよう」
「そうだ。ここでおやつを食べよう!」
「看板を作ろう」(プレパおんせん)
どんどんやりたいことが出て来て
どんどん繋がっていく。



バイバイ、またね!
明日もこうしよう。と帰っていく。

子どもに「大人目線」で関わるのではなく、子どものやりたいことに共感してそれを支えていくのがプレーリーダーの1つの仕事です。

プレーパークって何?


 プレーパークとは、「子ども達の好奇心を大切にし、子ども達がやりたいことをやったり、在りたい姿で自由に過ごすことが出来る、屋外の遊び場」です。
 また、地域のどの子にとってもそのような環境が身近になるよう願い、開催方法や場所を大人達が工夫しながら作り続けている場所です。


 遊ぶために申込みなどはなく、誰でも遊びに来ていい場所です。




 子ども達の生活の中には「食べる」「寝る」と同じように「遊ぶ」時間があり、地域の中には公園や児童館など形は違えど、「遊びにいく」場所がたくさんあります。



 プレーパークも、身近(例えば毎日開催している、歩いていける場所)にある地域の子にとっては、その「遊びにいく」の選択肢の1つになっています。



例えば、小学生ならば放課後に、「とりあえずプレーパークに来る」という子もいます。理由は誰かしら居るから、など。あと、待ち合わせなどにも使われます。



 幼児さん親子ならば、プレーパークに来ると他の子もいるし、遊びを介して一緒に遊んだり、異年齢での交流が生まれたり、そういったことが自然と起きやすい、環境でもあるようです。


 プレーパークで出会った小学生と幼児が遊び場仲間になると、地域の大きな兄弟のようです。


プレーパークの特徴



①プレーパークでは、子ども達の「やりたいこと」を中心に遊びが展開されていきます。遊びの主役は子ども達です。遊び場はいつも子ども達と一緒に生きているかのように、変化し続けています。



②子ども達の「やってみたいこと」を見守る大人「プレーリーダー」がいます。



③「スタッフ」「参加者」という立場関係なく、子どもの遊びや育つ環境を中心に考えたり「出来ること」を行動する大人が繋がっていき、結果的に地域の意識が変わっていきます。



 近年、全国のいろいろなところでこうした、子どもが遊び育つ環境作りを考え、行動する大人が増えてきました。


 各遊び場の繋がりや、遊び場の広がりのサポートなどをしてくれている、日本冒険遊び場づくり協会の情報を載せておきます。


 住んでる地域の近くのプレーパークを知るのにも、役立ちます。
ぜひ、覗いてみてください。
(ここに登録掲載されている以外にも、活動している遊び場はあります。)
http://bouken-asobiba.org/




 また、最後にもう1つ大切なことですが、
ここまでは私自身が今までに学んできたこと、現場で感じること、を元に書いています。


 プレーパークに決まった形はなく、それぞれの地域や場所に合う形で、「今出来ることを、出来る方法で」開催されている遊び場が多いと思っています。開催頻度も「毎日」「週1」「月1」「数日間の連続開催」「年数回」…
など多様です。



 でも、全ての遊び場で「子ども達の遊び育つ環境を良いものにしたい」という願いが込められ、日々続けられている事は確かです。

プレーパークについて思うこと


知らない人と話して見えること

 私は、プレーパークで「プレーリーダー」として仕事をしていましたが、普段はプレーパークを知らない人とよく話し、「伝え方」について考えるようにしていました。

 子ども関係、教育関係のみならず、他の大学生や他の業種で働いている大人ともお話しをさせてもらいました。

 最近では、子どもの遊び場や子育てに関しての情報がネットや書籍、テレビ番組などを通して社会の中にたくさんあり、また、親子で楽しめるような楽しい遊びのイベントも街中でたくさん行われています。

そんな中で、「プレーパーク」「プレーリーダー」をどう伝えるか。


 確かに公園など他の遊び場に比べると、「自由な遊びが出来ること」「様々な大切な経験が出来ること」はあるけれど、伝える時の中心がそこだけではない気がしています。


 私がこれまでの経験で感じたことは、プレーパークは「場所」ではなく「地域の大人が子どもと共に考えながら作っていく関係性」であるところ、ということでした。

働いていたプレーパークの事務所にあった15年前の資料を、たくさん読み返しました。

 今、「プレーパーク」として存在する場所も5年、10年、20年…と始まりの根っこは「地域の人の思い」でした。


 
 だからプレーパークを伝えるときには「場所」よりも「人の関係性」や「積み重ねられる時間」「思い」を伝えることを大切にしようと思いました。


 そうやって常設型、隔週、月1開催、と日本中でいろんな形で存在しています。




 「子どものための自由な遊び場」と伝えると、子どものための場所なんだ、何かが出来る場所なんだ、と伝わることが多かったです。



  でも本当は、子どもの存在を中心に地域の大人誰もが環境となれる場所で、また、子ども達が地域の中で様々なことを受けとることが出来る場所。

 だから言葉を大切に、選びたい。


 先日、「プレーパークの中で自由に過ごす子どもを見て安心している自分」がいることに気づきました。


  本当は「プレーパークの数が増えればいい」わけではなく、究極は「プレーパークがなくても大人が気づき支え合いながら、環境をつくっていく関係性がある地域」であることが大切なんじゃないかな。



 そのためにプレーパークがあり、地域のプレーリーダーとして存在していたい、と今は思っています。

子どもにとって「環境」ってなんだろう?

 以前facebookに投稿した記事の中で、反響があったので書きます。

 子どもの成長に関わる仕事をしている人や、遊び、体験活動などに関わる仕事をしている人はよく、「子ども」についてだけじゃなく、「その子の周りにある環境」について考えたり、アプローチしていくこともあります。

 現在はフリーランスのプレーリーダーである私ですが、今までに以下の仕事をしてきました。

1.児童発達支援事業 保育士

…小学校就学前の障がいをもつ子どもの、生活や保育を通した発達支援

2.放課後等デイサービス 保育士

…障がいをもっていて、特別支援学校や通常学校の特別支援クラスに通っている小学生や中学生の放課後の時間の生活支援や発達支援

3.重症心身障害児者入所施設 保育士

…精神的・身体的に重度の障害を持つ障害児者生活の場として入所している施設で、食事・排泄・入浴などの生活支援や保育活動

4.学童保育 指導員

…親が仕事で帰宅が遅いなどの理由で、放課後学童保育に通う小学生の生活面の支援や心のサポート

5.常設プレーパークのプレーリーダー

…誰もが来れる地域の自由な遊び場で、子ども達のやってみたい遊びの実現や親子の外遊びを支えたり、話を聞きながら心の居場所をつくる

こんな子ども達に出会ってきました

・言葉を喋ることは出来ないけれど、遊ぶ中でその日の気分や主張を表現したり、人との関わりを楽しむ子。

・自分で動くことは出来ないが、人に触れてもらったり話しかけてもらうことで感情が素直に表情に表れる子。

・「学校に通う」以外の選択をし、自分が本当に心が向く事、自分が過ごしやすい時間の過ごし方で生活することで、自分の内面を知り生きている実感を取り戻した子

・学校が終わった後に、様々な複雑な気持ちやストレスを感じながら、自分の家に帰るまでの時間を待つ子

・やってみたいと思ったことを、大人の視点を入れず自分なりにやって見ながら、道具の使い方や友達との協力の仕方、試行錯誤や工夫をみつけていった子

いろいろな「子どもに関わる仕事」がありますよね。

 そこで、「子ども」を見ているだけでは改善出来ない問題があるということを経験してきました。

子どもにとっての環境いろいろ

・そこにいる大人の考え方や大人との関係性

・そこにある物や設備

・その場の決まり

・その場に関わる大人の体制(人数や時間)

・他の子との関係性

・時間的制約

・親の存在

などです。

 「大人の考え方」が子どもにとっての環境になるというのは例えば、子どもが何か興味を持ってやろうとした時に、近くに居る大人が「まだあなたには早いからダメ」や「こっちをやってからにしなさい」と言うのか。

それとも「やってごらん」と言うのか。

 それによって、子どもが経験することが出来ることの内容や質が変わってきてしまうのですね。そう考えると、「大人」という存在も、子どもにとっては大きな「環境」なんだなぁ、といつも思っています。

そこにある環境は、変えていくことが出来る。

 施設の物や決まり(ルール)、そこで仕事として働く大人の人数や施設の時間などは、なかなか簡単には変えることが出来ませんよね。

 しかし、そこに居る大人の考え方や、子どもに対する見守り方の姿勢、関わり方などは、「何を大切にしたいか」によって変えていく事が出来ます。

また、一人で変えることが難しければ、他の誰かに相談したり話し合ったりしながら、大人にも共に考える仲間を作ることが出来ます。

プレーパークとは

 子どもにとっての遊び環境が、より自由なものとなるように考えられた遊び場があります。それは「プレーパーク」というものです。

そこでは、

「子どもの遊びの時間は子ども自身のもの。大人は、子どもが遊びの中で自分なりにいろいろなことに挑戦していく時間を、手出し口出し先回りせずに、見守る役割。そして子どもがやりたいことで手助けが必要なことがあれば、それを支える。遊びの中で経験していく失敗や成功、試行錯誤や工夫などが全部、子ども自身の経験となるように支えていくこと」

を大切にしています。

これも「大人の考え方」による環境の作り方の1つです。

今回は「環境は変えていく事が出来る」という事について書きました。

プレーパークについて、また別の記事で詳しく書いていこうと思います。